嶺整形外科クリニックは横浜市鶴見区で、骨折、打撲、捻挫、脱臼などの整形外科領域の疾患を中心に診療しております。

医療法人社団三朋会 嶺 整形外科クリニック

インフルエンザ

2018.09.26
インフルエンザの種類
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。
インフルエンザウイルスには A型、B型、C型があり、ヒトに流行を起こすのはA型とB型です。
A型はヒト以外にもブタ、ウマのような哺乳類やカモ、ニワトリのような鳥類などに感染します。
一方、B型の流行が確認されているのはヒトだけです。
A型・B型インフルエンザの流行には季節性があり、国内では例年12月~3月に流行し、短期間で多くの人に感染が拡がります。
例年の季節性インフルエンザの感染者数は国内で推定約1,000万人と報告されています。

インフルエンザの症状
インフルエンザでは、咳やのどの痛みなどの呼吸器の症状だけでなく、高熱、全身のだるさ(倦怠感)、食欲不振などの全身症状が強く、しばしば、頭痛や関節痛・筋肉痛など呼吸器以外の症状を伴います。
合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎などがみられます。重大な合併症には急性脳症(インフルエンザ脳症)や重症肺炎があります。
もし、インフルエンザが疑われる症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関で診察を受けましょう。

インフルエンザの予防
インフルエンザの流行は主に冬季に、地域や学校などで起こります。ワクチンを予防接種すると、インフルエンザウイルスに対抗するための抗体を作らせることができます。
予防接種でインフルエンザウイルスの感染を完全に予防することはできませんが、インフルエンザにかかる人や、重症化して入院する人を減らせます。
なお、現在日本で使われているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンといって、インフルエンザウイルスの感染力を失わせて人が免疫を作るのに必要な成分だけを取り出して作ったものです。
インフルエンザワクチンには感染力がないので、予防接種によってインフルエンザを発症することはありません。
インフルエンザワクチンは、13歳未満では2回接種します。13歳以上では原則1回接種ですが、患者さんの状況等によって医師の判断により2回接種が勧められる場合があります。

日常生活の中でできる予防法
日常生活の中でインフルエンザを予防することも大切です。
通常のインフルエンザウイルスや新型インフルエンザウイルスの感染は、せきやくしゃみによる飛沫や接触によってウイルスが体内に入ることで起こります。
そこで、普段からウイルスが体内に入るのを防ぐようにしましょう。
普段から健康管理をし、十分に栄養と睡眠を取って抵抗力を高めておきましょう。
人が多く集まる場所ではマスクの着用、帰ってきたときには手洗い・うがいを心がけましょう。
アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。


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腸管出血性大腸菌感染症(O157など)について

2018.08.22
横浜市内の腸管出血性大腸菌感染症の報告数は、平成28年は92人、平成29年は129人でした。
例年、気温が高い6~10月に多発しますので、ご注意ください。
腸管出血性大腸菌感染症の予防のために、手洗いなどを徹底するとともに、血便など、腸管出血性大腸菌への感染が疑われる症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

主な症状
多くの場合、おおよそ3~5日の潜伏期間をおいて、頻回の水様便などの症状が現れます。さらに激しい腹痛を伴い、著しい血便となることがあります。(全く症状がなかったり、軽い腹痛や下痢のみで終わることもあります)
溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など、重篤な合併症を発症することもあります。
下痢の時には、自分の判断で下痢止めを飲まないで、早めに医師の診察・指示を受けてください。

感染経路
菌に汚染された飲食物を摂取する。(生レバー、ユッケ等の生肉や加熱不十分の食肉が原因と疑われる事例が多い)
患者さんの糞便で汚染されたものを口にする。(二次感染)
感染した動物に接触して感染する。(牛などの反すう動物が多い)
菌に汚染された井戸水やプールの水などから感染する。

特徴
幼児や高齢者がかかりやすく、重症化しやすい。
潜伏期間が長い。(2~14日、平均で3~5日)
熱に弱い。(75℃1分の加熱で死滅する)

予防策
帰宅時、調理前や調理中、食事の前、トイレの後、動物に触れた後などには、石けんで手をよく洗う。
食品はよく洗い、新鮮な材料を使う。
食品はよく加熱する。(子どもや高齢者は特に注意が必要)
特に食肉には注意し、中心部まで、75℃1分以上加熱する。
※焼肉やバーベキューの時などにも十分加熱を!
調理器具は、使用のたびに洗剤でしっかりと洗う。(熱湯や台所用漂白剤で消毒する)
まな板やはしは、生肉などを扱うものとそれ以外に分ける。

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