嶺整形外科クリニックは横浜市鶴見区で、骨折、打撲、捻挫、脱臼などの整形外科領域の疾患を中心に診療しております。

医療法人社団三朋会 嶺 整形外科クリニック

腸管出血性大腸菌感染症(O157など)について

2018.08.22
横浜市内の腸管出血性大腸菌感染症の報告数は、平成28年は92人、平成29年は129人でした。
例年、気温が高い6~10月に多発しますので、ご注意ください。
腸管出血性大腸菌感染症の予防のために、手洗いなどを徹底するとともに、血便など、腸管出血性大腸菌への感染が疑われる症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

主な症状
多くの場合、おおよそ3~5日の潜伏期間をおいて、頻回の水様便などの症状が現れます。さらに激しい腹痛を伴い、著しい血便となることがあります。(全く症状がなかったり、軽い腹痛や下痢のみで終わることもあります)
溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など、重篤な合併症を発症することもあります。
下痢の時には、自分の判断で下痢止めを飲まないで、早めに医師の診察・指示を受けてください。

感染経路
菌に汚染された飲食物を摂取する。(生レバー、ユッケ等の生肉や加熱不十分の食肉が原因と疑われる事例が多い)
患者さんの糞便で汚染されたものを口にする。(二次感染)
感染した動物に接触して感染する。(牛などの反すう動物が多い)
菌に汚染された井戸水やプールの水などから感染する。

特徴
幼児や高齢者がかかりやすく、重症化しやすい。
潜伏期間が長い。(2~14日、平均で3~5日)
熱に弱い。(75℃1分の加熱で死滅する)

予防策
帰宅時、調理前や調理中、食事の前、トイレの後、動物に触れた後などには、石けんで手をよく洗う。
食品はよく洗い、新鮮な材料を使う。
食品はよく加熱する。(子どもや高齢者は特に注意が必要)
特に食肉には注意し、中心部まで、75℃1分以上加熱する。
※焼肉やバーベキューの時などにも十分加熱を!
調理器具は、使用のたびに洗剤でしっかりと洗う。(熱湯や台所用漂白剤で消毒する)
まな板やはしは、生肉などを扱うものとそれ以外に分ける。

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