嶺整形外科クリニックは横浜市鶴見区で、骨折、打撲、捻挫、脱臼などの整形外科領域の疾患を中心に診療しております。

医療法人社団三朋会 嶺 整形外科クリニック

麻しん(はしか)

2019.07.01
(横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課、横浜市健康福祉局健康安全課からの情報)

麻しん患者の報告が続いています。
2015年に日本が麻しん排除国に認定されてから、海外で麻しん(はしか)に感染して国内で発病する事例は報告されていましたが4月以降、海外渡航歴のない感染経路不明の麻しん感染の報告が続いており、その麻しん患者との接触による感染も報告されています。
麻しんは非常に感染力が強く、その予防には2回の予防接種が必要です。麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)を確実に接種しましょう。
感染が疑われる際は、必ず医療機関に事前に電話連絡の上、マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて、早めに受診しましょう。

1 麻しん(はしか)とは?
感染経路は空気感染、飛沫感染や接触感染など様々で、感染力はとても強く、免疫がない人が感染するとほぼ100%発症します。
潜伏期間は10~12日ほどで、熱やせき、鼻水など、風邪のような症状が出て、数日すると38℃以上の高熱と、全身の赤い発しんが出現します。
肺炎や脳炎などの合併症を併発すると、時に命に関わることもあります。
熱やせきなどの症状が出現する1日前(発しん出現の3~5日前)から発しん出現後4~5日(または解熱後3日)くらいまで、周りの人に感染させる力があります。
感染拡大防止のため、なるべく外出を控えるなどの行動の注意が必要です。

◆ 参考:麻しんについて(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html

◆ 参考:麻しん・風しんについて(横浜市保健所)
https://www.city.yokohama.lg.jp/
該当記事:「横浜市ホームページ > 暮らし・総合 > 健康・医療 > 予防接種・感染症 > 感染症 > 麻しん・風しんについて」

2 麻しん患者の発生状況(4月22日以降)(市内感染症発生動向調査:2019年6月19日現在)
4月22日以降の麻しん患者数は28名となりました。うち、11名は麻しん患者との接触後の健康観察期間中に発病したことが確認されていますが、その他の17名は麻しん患者との接触が明らかでありませんでした。患者と接触が明らかでない場合であっても、症状に充分ご注意ください。
症状が現れた場合は、必ず医療機関へ事前に電話連絡の上、マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて、早めに受診してください。

3 予防接種について
麻しんは、予防接種法による定期予防接種の対象疾病です。現在実施している定期予防接種では、「麻しん・風しん混合ワクチン」(MRワクチン)を2回接種します。
【標準的な接種期間】 1期:1歳以上2歳未満 2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間

◆ 参考:麻しん風しん予防接種について(横浜市保健所)
https://www.city.yokohama.lg.jp/
該当記事:「横浜市ホームページ > 暮らし・総合 > 健康・医療 > 予防接種・感染症 > 予防接種 > 麻しん風しん予防接種について」

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